メモ帳

千葉の田舎で生まれ、東京の出版社で働いている20代。ノンフィクションを中心に、読んだ本や観た映画についてのメモ代わりに書いています。

映画の感想:ナイトクローラー

3ヶ月くらい前に観に行った作品。たしかヒューマントラスト渋谷辺りだったような。 激化する報道レースの最前線に立つパパラッチ界を扱った映画で、結論から言うとメチャクチャ面白かった。 すごくざっくり例えるなら『ウルフオブウォールストリート』をサス…

映画の感想:『秋のソナタ』

早稲田松竹にてイングマール・ベルイマン特集。本当は『第七の封印』とかも見たかったのだが、そちらは3日間だけの上映だったこともあり予定が合わなかった。 そういうわけで、『冬の光』『秋のソナタ』の2本を見てきた。まず『冬の光』の方だが、途中でうた…

フットボール観戦記:ローマvsバルセロナ

注目はローマの入り方だったが、対バルサのオーソドックスなスタイルを選んできた。ガンガンいかないのは、昨年のバイエルン戦が教訓となっているはず。それに初戦ということもある。0-0でも良いのだろう。 一旦全員が自陣に戻るのが約束事になっている。お…

フットボール観戦記:マンチェスター・シティvsユベントス

CLがいよいよ開幕する。第1節最大の注目カードはこれ。まあこの組はどのカードも注目なのだが。(ボルシアMGも期待はしているが今季は内容結果ともにあまりにも最悪の出だしなので、デ・ブルイネ絡みの話題性も含めてヴォルフスブルクに入ってほしかった感は…

学問の政治と一庶民の政治

国際政治経済学の授業で見た『フェイル・セイフ』(未知への飛行)という映画がある。監督は『12人の怒れる男』などで有名なシドニー・ルメット。 冷戦期の核戦争へのシナリオがどう想定され、その際の恐怖がどう表象されているのかを知るために流された映画だ…

最近のニュースに関する覚書

めも 特にオリンピックのロゴ問題などを見ていて思ったこと。 骨(=メディアネットワークの拡散能力、伝播力)の成長に対して筋肉(教養、知性)が追いついていない。今のインターネット空間は「精神のオスグッド病」と言える状況ではないだろうか。ルサンチマン…

映画の感想:あの頃ペニー・レインと

完全にタイトル勝ち。「イエスタデイをうたって」ばりの名タイトル。これがもし原題の"Almost Famous"だったら、俺はこの映画を観ていなかったはず。たまにこういうタイトルを付けるから邦画版も侮れない。 映画自体は普通にまあ面白いんじゃん?まあ青春映…

映画の感想:イージーライダー

アメリカンニューシネマといえばこれ。冒頭の"Born to be wild"の「あがるぅうう~!!!」って感じからの失墜感が見もの。 ニューシネマっぽい印象的な会話がこれ。 ハンセン:アメリカはいい国だった。どうなっちまったんだ?キャプテンアメリカ:臆病にな…

映画の感想:グッドモーニングベトナム

松本人志が見たら気に入りそうな映画。ユーモア溢れるシーンでもシリアスなシーンでも、「喜劇」というコンセプトが貫かれている。ロビン・ウィリアムスのマシンガントークと、シリアスなシーンで見せる哀愁漂う顔が素敵。本当にハマリ役だと思う。特に、自…

映画の感想:ノー・マンズ・ランド

2001年のカンヌ国際映画祭において、圧倒的なストーリーテリングの巧みさで世界中のマスコミを興奮の渦に巻き込み、脚本賞を受賞した『ノー・マンズ・ランド』 1993年、ボスニアとセルビアの中間地帯<ノー・マンズ・ランド>に取り残された、ボスニア軍兵士チ…

Final Fantasyで好きな曲ベスト10

順位を付けるなんておこがましいほど名曲ばかりだけど、個人的な思い出補正を加えてまとめてみる。でも考える度に、順位なんてコロコロ変わるんだよなー。 1位:Melodies of Life(FF9) 曲自体のクオリティもさることながら、FF9のストーリー、キャラクター、…

東京都現代美術館:ここは誰の場所?

ここは誰の場所?の「ここ」に何の言葉を入れさせるか。それがこの展示会の持つ意味だと思う。 この前話題になっていた会田誠の『檄』『国際会議で演説をする日本の総理大臣と名乗る男のビデオ』もあったけれど、後者の方がよりクリティカルだった。 ただ、…

国立近代美術館:誰がためにたたかう?

この題名は『サイボーグ009』から取られたらしい。他の各コーナーのサブタイトルも秀逸なものが多かった。元々は「No Museum~」の方を見に行ったついでだったのだけれど、これ単体でもお金を払って見に行くべきレベル。 以下、気になった作品のメモ。 『飼…

国立近代美術館:No Museum, No Life?

「美術館(あるいは美術展)の美術展」という、メタ的なテーマ。作品はもとより、解説の文章がとっても面白かった。美術を見る眼がない自分にとっても、大切なことばかり書かれていた。 美術館の役割を表すなら、以下の様になる。 「記録の集積により秩序を持…

広告メモ

コメント:「働きたくない若者が3割」電通総研の調査結果にネット上で疑問の声?blogos.com これまでは数字の無い定性的なストーリーで 自分の意見に誘導するのがメインでした。 (有名人が言ってるんだぞ!っていうのもこちら側ですかね。) 時代は代わり、…

フットボール観戦記:バルセロナvsセビージャ

スーパーカップ。会場はジョージアの首都トリビシ。ジョージアはグルジアの改名後の名前だが、未だに慣れない。 バルサがロンドっぽいパス回しをするたびに、バルサ!の歓声が上がる。セビージャは中立地のはずなのに完全アウェイ。なんというか、これぞグロ…

フットボール観戦記:アルゼンチンvsパラグアイ

アルゼンチンvsパラグアイ。グループリーグでも一度顔を合せているが、その際はパラグアイが2点差を追いついてのドロー。 この試合も序盤から、6:4でアルゼンチンがボールキープ。個々の高いクオリティを見せつける。ただ守備は前からプレスをかけるよりも、…

フットボール観戦記:チリvsペルー

いま一番アツいチーム、チリ代表。いや、5年前からアツいんだけどね。ということで準決勝のペルー戦。ぶっちゃけウルグアイ戦に比べたら大一番感は薄い。「まあペルーになら勝てるんじゃない?」とか思ってしまう(失礼)ただ地域的にも両国はライバル関係にあ…

プラスティックなメモリーズ

アイラが可愛いだけ(でツカサがどんどん気持ち悪くなる)のアニメだったが、途中まで見てしまった惰性で最終話まで見てしまった・・・。 このスレに書いてあることがそれなりに的を射ている。期待外れで泣ける。1話みたいな完結型エピソードの連作にすればま…

フットボール観戦記:ブラジルvsパラグアイ

ブラジルはグループリーグ2節までの失敗とネイマールの出場停止を受けて、3節からゼロトップ気味の布陣へシフト。これがハマっているので、この試合でも同様の戦い方へ。前線が昔と比べていくら劣化したと言われても、流石にスペースがある状況でのプレイは…

フットボール観戦記:アルゼンチンvsコロンビア

準々決勝もう一つの注目カード、アルゼンチンvsコロンビア。FIFAランク的には3位と4位で南米最強対決。(まあFIFAランクなどあてにはならんが)アルゼンチンは前だけじゃなく後ろも強い。THE南米って感じの「個」の力で相手を上回る戦い。オタメンディとマスチ…

フットボール観戦記:チリvsウルグアイ

チリvsウルグアイ。開催国vs前回王者。準々決勝一番の好カード。 チリにとっては最悪の組み合わせ。ウルグアイほど「厄介な」相手はいない。組合せに恵まれたグループリーグの相手とはモノが違う。 チリとウルグアイの戦い方はガッチリとかみ合う。ボールを…

ラブライブ!で好きな曲Best10

最近はESを書く時の作業用BGMとしてラブライブ!の曲ばっかり聴いている。しかしESは全く進まない。 ということで「個人的に」好きな曲ベスト10をメモっておく。なぜなら、ちょっと飽きたらすぐ聴かなくなりそうだから。 先に断わっておくと、僕はラブライブ…

フットボール観戦記:コパ・アメリカ前半戦まとめ

今期の欧州サッカーがフィナーレを迎えてわずか5日後、南米王者を決める大陸選手権コパアメリカが始まりました。スケジュールきつすぎワロエンヌ 正直金欠だし、CL終わったらスカパー解約しようかな・・・とか思っていたのだが、そんな矢先にまさかの「コパ…

フットボール観戦記:ユベントスvsバルセロナ

ついに今シーズン最後の試合。観戦中に書いていたメモを清書しながらふりかえる。 現地実況に西岡さん、解説にザッケローニさんと水沼さん。スタジオ実況は倉敷さんで解説は川勝さんと岡田さん。ファイナルだからスカパーが全力を出してきた件。 やはり、西…

映画の感想:ゴーンガール

久々の松竹。今週も「レシート要りません」以外に言葉を発していない。そんなエブリデイぼっちな僕だが、映画や美術館は一人でも(むしろ一人の方が)楽しめるコンテンツだから重宝している。ということで今回は『誰よりも狙われた男』『ゴーンガール』の2本。…

フットボール観戦記:ドニプロvsセビージャ

遅くなったがEL決勝のレビュー(?)。 試合開始前のセレモニーが結構大々的で驚いた。オリンピックみたい。 それはさておき、開始6分でいきなりドニプロが先制。カウンターの長いボールから、合計わずか3本のパスでシュートへ。絵に描いたようにシンプルな形…

映画の感想:インヒアレント・ヴァイス

原作トマス・ピンチョン、監督ポール・トーマス・アンダーソン。面白くないわけがない。ピンチョンは読んだことなくていつか読みたいと思っているもののそのボリューム故に手出しができない…っていう。アンダーソンは「ゼアウィルビーブラッド」しか見たこと…

浦沢直樹とネット空間の文化的遺伝子

よく見てみると、馬場歩きの途中にはラーメン屋やコンビニと同じくらい古本屋がある。中にはAmazonでも取り扱っていない本があるし、100円セールなどもあってブックオフより安い。そして何より、長居してもノータッチな雰囲気が良い。 というわけで、最近は…

BAZOOKAが面白すぎる件

スカパー!のバラエティ番組「BAZOOKA」がマジで面白い。間違いなく、今のTV業界並びにコンテンツ業界で一番面白いことをしていると思う。悔しいくらいに面白い。地下クイズ王、ポールダンスクイーン決定戦、北朝鮮の歩き方、街宣車潜入、迷惑メール大賞、北…