メモ帳

千葉の田舎で生まれ、東京の出版社で働いている20代。ノンフィクションを中心に、読んだ本や観た映画についてのメモ代わりに書いています。

フットボール観戦記:ドニプロvsナポリ

 

ドニプロなにそれ美味しいの状態だったけど、試合見たらすごく良いチームでごめんなさい。よく組織された好チームだったんだけど、それ以上に選手のファイトが目立った。体力の落ちた終盤は間延びしてナポリの猛攻を受けてたけど、球際でプレッシャーかけまくってナポリの選手に余裕のあるプレイをさせていなかった。

あと何よりすごかったのは、スタジアムの雰囲気。上裸の男たちが何千人とジャンプしながら大声で歌っていたら、そりゃビビるわ!ELが面白いのって、こうやってマイナーなクラブが躍進する時のサポーターを見れることだと思う。09-10シーズンのフルハムとかまさにそれだった。

それにしても、ドニプロの10番コノプリャンカは良い選手だった。実況も言ってたけどアーセナルっぽいプレイするね。ドリブルでキープできるし、前にも運べる。エゴイストではなく周りも上手に使っているし。25歳だしそろそろ移籍するのかも。

 

ドニプロの試合を観て感じたことは、最近の守備が堅いチームの条件。以前と違い、前線からボールを「奪う」守備と、押し込まれたときに「耐える」守備の両方が出来ることが条件な気がする。今までは後者だけのチームも多かったけど、最近はよりモダンなスタイルというか、局面に合わせて色んな守備の引き出しを使いこなせることが大事。この辺りは、サウサンプトンにも言える。

それはドルトムントからの「走る」サッカーの流行もあるけど、選手や組織の攻撃力が年々上がっていて、引きっぱなしの守備だけだと90分間持たなくなっていることが大きな原因だと思われる。攻撃力のあるチームに対抗するために守備戦術が進化して、それを破るために個人ないしは組織の崩し方も進化する。生き物みたいだね。

 

一方ナポリも、後半15分あたりでメルテンスとハムシクを続けざまに投入して流れを持っていったのだが…。やはり、3枚目のエンリケ投入が謎だった。わざわざハムシクマッジョを得意なプレーエリアから遠ざけちゃってたし。ベニテスはよく奇策を使う監督だけど、今回ははずれだった。ただ先制されてからの攻撃はシンプルでダイナミックで、ナポリらしさはあったけど。

決勝はどうなるんだろうねー。ドニプロは厳しいだろうけど頑張ってほしいな。