二流社会人のメモ帳

興味のあることを徒然なるままに独りごちる。

映画の感想:ゴーンガール

久々の松竹。今週も「レシート要りません」以外に言葉を発していない。そんなエブリデイぼっちな僕だが、映画や美術館は一人でも(むしろ一人の方が)楽しめるコンテンツだから重宝している。ということで今回は『誰よりも狙われた男』『ゴーンガール』の2本。

前者はジョン・ル・カレ原作なので安定の面白さ。『裏切りのサーカス』は省略されている箇所が多くて理解が難しかったけど、こちらはもう少しすんなりと理解ができた。(村上春樹のサイトで見たんだけど、『裏切りのサーカス』はカズオ・イシグロもイマイチ理解できなかったらしい笑)

 

で、今日の本題『ゴーンガール』。公開中から面白いとは聞いていたのだが忙しくて行けなかったので、ようやく観れる。

まあ普通に面白かったんだけど、デヴィッド・フィンチャーの今までの作品と比べたら少し毛色が違うような。(良い悪いは別にして)

『セブン』『ファイトクラブ』のようなサスペンスとしては観ない方が良いのでは?と思う。どちらかと言えば、メディアや結婚をネタにしたブラックコメディと捉えた方が面白い。特に報道合戦の様相を呈するところは実話が元ネタになっているので、アメリカの大衆主義なニュース報道を批判する部分が大いにあるかと。

いわゆる「普通のサスペンス」ならエイミーのトリックがそのままオチになるのだが、本作はそこからもう1つ、2つオチが待っている。だから、どんでん返しでインパクトがあるというよりも、ジワジワ来る怖さみたいな方が強い。純粋なサスペンスとして観たら辻褄が合わない所多いし、従来の作品と比較してそこに本筋を置いていないことは明らか。

個人的には、2人が復縁?してからのブラックコメディ要素をもう少し尺伸ばして面白く演出した方が面白かったようにも思う。

ただまあ、全体的には『セブン』『ファイトクラブ』のような期待感を裏切らない良作ではあったかな。

あと、ベン・アフレックはダメ男を演じるに限る笑

―余談

自分がサスペンスを好きなのは、「ストーリー」が「キャラクター」「世界観」よりも優先されるからだと思う。アクションやラブコメはキャラクター、ホラーやSFは世界観が優先される。それに対してサスペンスは一つの「謎」を軸に形成される「ストーリー」が最も大切だと感じる。要は映画よりも小説的な物語が好きってことなんだろうなー。もちろん綺麗な映像だって好きだけど。

サスペンスは一番「脚本」が重要な作品だしね。それこそ『ユージュアル・サスペクツ』なんて小説にも出来るし。