メモ帳

千葉の田舎で生まれ、東京の出版社で働いている20代。ノンフィクションを中心に、読んだ本や観た映画についてのメモ代わりに書いています。

フットボール観戦記:バルセロナvsセビージャ

スーパーカップ。会場はジョージアの首都トリビシ。ジョージアはグルジアの改名後の名前だが、未だに慣れない。

 

バルサがロンドっぽいパス回しをするたびに、バルサ!の歓声が上がる。セビージャは中立地のはずなのに完全アウェイ。なんというか、これぞグローバル時代のサッカーって感じ。

 

セビージャは新戦力がたくさん。まあこのクラブの宿命だが、最近はモンチ&エメリの手腕が評価されていることで、それなりに名前のある選手もやってくる。今シーズンの目玉はコノプリャンカ、インモービレ、エンゾンジ。うーん、良い選手ばかり。(陰毛も本来のパフォーマンスを発揮できさえすれば、良い選手だと思うよ)

 

TVゲームみたいなゴールシーンが続いた後、バルサが2点を加えて4-1。お祭り的な試合だし勝負ありかなーと思いきや、ここからセビージャが追い上げて同点に追いつく。

 

バルサは(バネガの先制FKを除いて)点の取られ方が非常に良くない。DFの弱さを露呈している。ボールを奪うための守備はできても、ゴールを守るための守備が出来ていない。これはスタイルの違いによるものだから、簡単には改善できないだろう。だが単なる気の緩みでは片づけられない、DFラインの連動性の低さが気になった。

(ただこの弱点も改善してカテナチオやモウチェルシー的な守り方をゴール前で出来るようになってしまったらチートだな。そんなチームには勝てないし、それは最早バルサじゃないし。。。)

 

4-4に追いつかれた直後、この日一番のバルサコール。う~ん、セビージャ頑張れ。笑
かぼそい声でセビージャコールも聞こえてきたけどね。ちょっとだけ。笑


セビージャがここまでバルサ相手にガチンコで戦えているのは、なんといっても「慣れ」の要素が大きいと思う。選手一人一人がビビってないし、プレスも相手に襲い掛かる気迫が感じられる。アトレチコの成功以降、2強と戦う中で力を付けたクラブたちは本当に強い。セビージャ然りバレンシア然り。

欧州の大会でスペイン勢が躍進しているのも、2強に対抗するために全体のレベルが引き上げられた結果とも言える。長丁場のリーグ戦はともかく、少なくとも一発勝負なら十分に戦える自信があるのだろう。実際、昨シーズンも2強vs対抗馬の一発勝負は互角だったし。

しかし、クリホビアクはモンチが発掘した選手の中でも、コスパの観点から見れば最強の部類に入るのじゃないか?250万ユーロで連れてきて今やメッシもスアレスも潰せるファイターってww

 

最後は延長戦の末、なんだかんだ大正義バルセロナが勝ち越して勝利。ペドロの決勝点が決まった時の盛り上がり方は、タイトルを懸けた戦いであることを感じさせた。にしても、5-4ってどこのサッカー漫画だよ笑 その後もセビージャに追いつかれそうになってたし。

 

序盤は試運転の感が若干あったけれど、試合が進むにつれて「あぁ、タイトルを争ってるなー」と思わせるだけの熱量がある良い試合だった。後半から延長にかけての壮絶さはシーズン終盤戦を思わせるくらい。

また内容的にも、(このレベルなら当然の)クオリティの高さは見られた。メッシは早くもキレキレだったし。両チームともオフェンス陣の多くが期待された通りのパフォーマンスを発揮していたから、収穫あり課題ありで双方ともに充実した試合だったのでは。

インテンシティに関してはシーズンが始まってからもう1,2段階ギアが上がっていくのだろうけど、シーズン幕開けの試合としては悪くなかった。