二流社会人のメモ帳

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フットボール観戦記:ナポリvsフィオレンティーナ

今節の主要リーグで最大の注目カード。個人的にはナポリの方に可能性を感じている。ヴィオラは「綺麗」だけど「えげつなさ」にどうしても欠けている。ナポリの方がクオリティだけでなく、最後に決めきる強さがある。要はそれがタレント力ってやつなのかもしれないが。


サッリはボランチのポジションを、愛弟子のヴァルディフィオーリではなくジョルジーニョで固定し始めているね。確かに昨シーズンのと比べて良さが目だっている。ベニテスはセンター2枚を決められなくて苦労していた印象があるから(まあ本人のせいだが)、早めにここを抑えるのは大事。

ナポリはインシーニェの立ち位置次第でダイアモンド型の4-3-1-2あるいはツリー型の4-3-2-1とも取れる。左から中央にかけてハムシク・インシーニェ・グラム・イグアインが絡む攻撃は、今のセリエAで一番面白い。一方右にはアランやカジェホンといった走れる選手がオープンスペースを突く。ザックジャパンの様に「左で崩して右で仕留める」って形がベストだろう。(左側だけでフィニッシュまで持っていけてしまうことも多いが)

ハムシクインサイドハーフの位置が一番輝くね。ランパードをよりテクニシャンにした感じ。状況に応じてピボーテ的にもトップ下的にも振る舞えるし、ハードワークもできる。髪型のイカツサとはちがってインテリジェンスのある選手。ナポリの中盤は、それぞれ個性が違って面白い。タイプは違えど、黄金期のミランを思い出させる。

後半開始早々、ナポリハムシクのスルーパスからインシーニェのゴールであっさり先制。前半の息が詰まる展開が嘘のよう。解説の通り、トモヴィッチのポジショニングが悪かった。CBの間を空けすぎて、チェーンが完全に切れていた。インシーニェはあのスルーパスをダイレクトであっさり流し込む当たり、相当調子が良いんだろうな。十八番のコースと言うこともあるが。

その後はナポリが一気呵成に攻め込む。ナポリはムラっ気が強いと言うか、流れ次第でクオリティがかなり変わる。ゴールを決めた後は一気に攻めてくる印象。これがバスケットチームなら相当強いのだが(湘北や九頭高、大栄みたいな感じ)、サッカーは残念ながら「1点」の入りやすさが違う。(内容だけ見たら面白いんだけどね)

ヴィオラは攻め込まれて苦しい展開。バレロは良くも悪くも「丁寧な」選手だから、こういう悪い流れを打開できるタイプではない。多少強引に局面を持っていく選手が必要。と思っていたらイリチッチが投入される。
そこから徐々に流れを互角に戻していったヴィオラが、75分に同点ゴール。イリチッチのスルーパスからカリニッチ。

このゴールに関して、クリバリのプレイには疑問が残る。クリバリは次の局面を予想する、いわゆる「読み」の力が欠けている。間受けしたイリチッチの①左足にボールが通った②半身でゴール側を向いている、ことからカリニッチへの浮き球のスルーパスを読まないと。もちろんパス(とその後のワンタッチシュートも)上手かったが。クリバリは昨シーズンと比べて大分荒削りさは消えてきたが、もっと頭を磨く必要がある。このままだとマンガラ化してしまうぞ。素材が良いだけに、ただのフィジカルモンスターで終わってほしくはない。


1-1に追いつかれて「ナポリっぽいなあ」と思っていたが、直後にイリチッチから高い位置でボールを奪ったイグアインハムシクのリターンから1対1を制して勝ち越し。イグアインはああいうシュートを必ず決める。これぞストライカー。

ヴィオラはその前も立て続けに低い位置で奪われて(しかも決定機を招いて)いたから、もっと慎重になるべきだった。後悔先に立たず。ナポリヴィオラもこういう「もったいない!」ってシーンが多いチームなんだよね。本気でユーベを差し置いて優勝するためには、そういったミスをなくすことが大事。
その後もDFラインからのポゼッションに拘っていたから、ソウザ監督の指示なのだろう。疲れからナポリのプレスに嵌められまくってたけど笑

それでも自らの姿勢を貫き通す姿勢は頑固とも一貫性があるとも捉えられる。そういうチームは嫌いじゃないけどねえ。。。

結局、ナポリが逃げ切って勝利。波に乗ってきた。オフェンスの選手層も厚いし、主力の長期離脱がなければ2位は堅い。ローマと違ってCLに出ない分、負担がだいぶ少ない。(もちろん日程的にはきついが、相手のレベルやストレスが違うはず)

その先のスクデットは、1シーズン通しての「総合力」(選手層、メンタル、チームのまとまり、監督力、フロント・・・etc)が問われるから、まだ答えは出せない。やってるサッカーの内容だけなら今のセリエAで一番強いとは思うけど。

 

(全然関係ないけど、エル・カドゥリの見た目が若干エジルっぽい。)