二流社会人のメモ帳

興味のあることを徒然なるままに独りごちる。

映画の感想:『アリスのままで』

よく心の中で賭けをすることがある。視力と聴力、あるいは右腕と左足ならどちらを残すか、みたいな。

で、この賭けの中で最後まで残るのが「コミュニケーションをする力」である。だから自分の場合、視力と知的能力だけは最後まで残っていてほしい。あと最低限の表現能力(ホーキング博士のパソコンや『潜水服は~』のまばたき程度だとしても)もほしい。

ってことを考えることが多いので、アルツハイマー病はかなりえぐい病気である。祖父の姿を見たこともあり、アルツハイマーに対してはかなりネガティブな感情を抱いている。だからアリスの絶望はほんの少しだが理解できたし、理解しようとなった。たぶん自分がアルツハイマーなったら、彼女と同じ行動をとると思う。それを実行に移すか(そしてその能力が残されているか)は別として。やっぱり頭ははっきりしたまま死にたいなー。

 

あと、この映画のよかったところはアリスの「社会性の喪失」がしっかりと描かれているところ。おそらく彼女の年齢(まだまだ働き盛り)で辛いのは、仕事を辞めざるをえなかったりして社会性が一挙に失われる点だろう。充実感を失うことで、「病は気から」が助長される。もちろん社会の側からすれば仕方ないのだが。。。社会との断絶って精神的にかなりきついと思う。