メモ帳

千葉の田舎で生まれ、東京の出版社で働いている20代。ノンフィクションを中心に、読んだ本や観た映画についてのメモ代わりに書いています。

映画の感想:きっと、うまくいく

 

インドのアカデミー賞で16部門を受賞した作品。16部門受賞て聞いたことないw

邦題の付け方が上手だなと思う。たしかに『3バカに乾杯』も悪くはないけれど、こっちの方がより良い。『最強のふたり』も、このタイトルから学んだのかもしれない。(あっちはほぼ原題に近いけど)

 

物語としてはコメディ映画ということもあり、特に難しい展開はない。上手に「お約束」を拡げて回収していく感じ。ただ脚本は丁寧に作られていて、見ている側も安心して気持ちよくなれることは間違いない。

インド映画お約束の、時折入るミュージカルもなかなか。特に作中のキーワードとなる「Aal izz well」と、ジョイ・ロボの歌が良かった。

あと、アーミル・カーンを筆頭に、主要キャストの年齢は30オーバーというのがスゴイ。役作り相当努力したのだろう。キャラクターの作り方も、テンプレではあるがしっかりとキャラ分けが出来ている。(個人的に3人組を見ると、どうしても『ズッコケ3人組』を思い出してしまう)

リラックスして観れて、最後には「良い映画だったなあ」と思える良作。たまにはこういう映画を観るのも大事。変に肩ひじ張らなくても、丁寧に作って演出も工夫すれば、充分面白いものになる。どんな物語でも、斬新さ以上にクオリティが肝心なんだな~と改めて思う。

やっぱり、コンテンツはみんなちがうからみんないいんだよね。

 

―余談

全然関係ないけど、オレの単位と卒業と就職は「きっと、うまくいく」のだろうか。今までそう考えてきてこうなっているのだから、やっぱり現実は違う。笑

こういう映画は辛い気持ちの人が見るべきで、「なんとかなるっしょ」としか考えられない適当人間が見ると、ろくでもないことにしかならない。笑