メモ帳

千葉の田舎で生まれ、東京の出版社で働いている20代。ノンフィクションを中心に、読んだ本や観た映画についてのメモ代わりに書いています。

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2015年個人的に面白かった本たち

2015年個人的に面白かった本たち (※今年「出された」本ではなく、今年「読んだ」本)【新書編】10位:タテ社会の人間関係/中根 千枝まあ有名な作品。こうした社会心理学では、山本七平の『空気の研究』も非常に面白い。また、こういった「日本文化論」(『菊と…

歴史は終わらない、けれど・・・

フランシス・フクヤマの『The End of History?』を読んでいる。 What we may be witnessing in not just the end of the Cold War, or the passing of a particular period of post-war history, but the end of history as such: that is, the end point of…

映画の感想:『アリスのままで』

よく心の中で賭けをすることがある。視力と聴力、あるいは右腕と左足ならどちらを残すか、みたいな。 で、この賭けの中で最後まで残るのが「コミュニケーションをする力」である。だから自分の場合、視力と知的能力だけは最後まで残っていてほしい。あと最低…

映画の感想:『サンドラの週末』

最近読んだ平田オリザの『演劇入門』の中に、「問いの立て方で物語は決まる」という旨の話が合った。その話では『ロミオとジュリエット』『忠臣蔵』などを例に出し、「自分ではどうしようもない運命を前にして、人間がどう振る舞うか」が演劇の肝であり、そ…