メモ帳

千葉の田舎で生まれ、東京の出版社で働いている20代。ノンフィクションを中心に、読んだ本や観た映画についてのメモ代わりに書いています。

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

映画の感想:アンダー・ザ・スキン 種の捕食

時間ができたので、松竹へ足を運ぶ。だが正直、観る前から期待はしていなかった。なんでかって、タイトルがダサいから。(それでも見たのはSF作品だから) 完全に個人的な意見だし反例もクソほどあるんだけど、英語の原題をそのままカタカナ表記して、かつ副題…

フットボール観戦記:ポルトVSバイエルン・ミュンヘン

あと2時間で2ndレグがキックオフということで、1stレグの振り返りを。 生放送ではPSG対バルセロナの方を見ていた。こちらの方が注目度は高いし、バイエルンはどうせ勝つからあとで適当に流そうか、くらいに考えていたからだ、(多分、同じような考えの人は多…

フットボール観戦記:アトレチコ・マドリーVSレアル・マドリー

CL準々決勝、因縁のマドリードダービー。アトレチコは昨年のCL決勝で惜しくも敗れて以来、レアルに対して6戦無敗。いや、冷静にこれはとてつもない戦績である。この前のダービーなんて、いくらレアルの調子が悪かったとはいえ4対0で圧倒してた。ただ、レアル…

政治と文学の必然的対立―『個人的な体験』

最近、村上春樹が「原発を核発電所と呼ぶべき」という発言をしたことが話題になっている。これに対して右翼が反発を起こして「村上春樹の大江健三郎化」などと叫んでいる。(個人的には、この言葉のレトリックの話は村上春樹に賛成である。「危険ドラッグ」な…

映画の感想:処女の泉②

『処女の泉』を見て感じたことの続き。①が「神の沈黙」についてなら、②は「罪と罰」がテーマ。 「罪と罰」という概念は、(ドストエフスキーを読んだことがなくても)誰もが言葉としては知っているはず。気になったのは『処女の泉』において、各キャラクターの…

映画の感想:処女の泉①

早稲田松竹でイングマール・ベイルマン特集を見てきた。『野いちご』『処女の泉』の2作品。野いちごの主人公は自分と似ている所があり、なんだか切なかった。三島由紀夫に「お前は心の底では冷たいし野蛮な人間なのに、それを隠して紳士ぶるな!」と一喝され…

日本文化の女性性と政治の男根主義

メモ書きなので文章に脈絡ないのはあしからず。 三島由紀夫が『不道徳教育講座』というエッセイの中で「爛熟した文化というものは、究極的には女性的表現を取る」と述べていた。成熟した文化は、女性的な態度を取るわけだ。代表的なのが「女々しい」とも言わ…

映画の感想:七人の侍

恥ずかしながら、この前まで見たことがなかった。ただ小熊英二も「民主と愛国」の中で、人々の共生の理想形(みたいな感じだった気がする。このへんうろ覚え)としてこの映画をあげていたことからも、ただの娯楽作品を超えたテーマ性があるんだろうな~とは思…