メモ帳

千葉の田舎で生まれ、東京の出版社で働いている20代。ノンフィクションを中心に、読んだ本や観た映画についてのメモ代わりに書いています。

プラスティックなメモリーズ

 

アイラが可愛いだけ(でツカサがどんどん気持ち悪くなる)のアニメだったが、途中まで見てしまった惰性で最終話まで見てしまった・・・。

 

このスレに書いてあることがそれなりに的を射ている。期待外れで泣ける。1話みたいな完結型エピソードの連作にすればまだマシだったのになあ・・・。

プラスティックメモリーズ最終回見たんだが涙が止まらないwwwww:わんこーる速報!

 

SF×ラブコメかと思いきや、SF要素はゼロ。というか、これじゃ「余命3カ月の花嫁」状態を強制的に作りあげているだけじゃねーか!(しかもアニメ上の時間は1ヶ月程度ってのも笑える。1ヶ月であんなんなるか。)

脚本家並びに制作陣は「her~世界に一つの彼女~」を100回見直してほしい。あの映画は好きじゃないけど、未来世界における恋愛という題材と真剣に向き合っているからスゴイとは思う。個人的には内容に共感できない(未来世代の人間ではないから共感できなくて当然だが)ものの、テーマやその描き方自体は野心的で面白いな~と感じる。

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ところがプラメモはギフティアとかいうロボットの設定がザルというか、何も設定が無いに等しい。ホスピス的な心情や限りある命を生きる中での葛藤を描きたかったのだろうが、そういう環境を作るためにこじつけ設定でロボット持ち出すのはあほすぎ。発想が安直かつ強引。ラブコメへのSFへの、そして大げさに言えば「死」への冒涜である。

ロボットが「死ぬ」という表現は本来おかしいが、このアニメではロボットを限りなく人間的なものとして(しかもそれを当然のこととして)描いているから、この場合はアイラ(という人格)が「死ぬ」と言える。つまり、根底にある発想が「末期ガンの美少女に出会って葛藤の中でも恋に落ちる」とかいうナニソノ安っぽい展開って話なのである。「プラトニックな恋愛」を描くために、無理やりな設定で「余命」「ロボット」を組み込んだようにしか思えない。

 

だからロボットと平気で恋に落ちるし、一緒に風呂にも入る。もし「ロボットとの恋愛」を本気で描くなら、その辺りの障害を避けては通れないはずなのに、人間と何も変わらないかのように素通りしている。いや、この設定なら絶対に人間のダッチワイフと化したギフティアいるだろwwwアイラがセックスしないのはプラトニックな恋を描くためなのか、そもそもその機能が付いていないからなのか?別にどちらでも良いのだが、その辺が考えられていないのが納得いかない。

 

結局、バイラルメディアの記事で泣くような安っぽい感性の人たちへ向けた安っぽいアニメだった。その状態を作るために「プログラム上余命が決まっているロボット」とかいいう無理な設定をしたと。

良い点はアイラがちょっと可愛かっただけ。これ以上書いても愚痴しか出ないので終わり。