メモ帳

千葉の田舎で生まれ、東京の出版社で働いている20代。ノンフィクションを中心に、読んだ本や観た映画についてのメモ代わりに書いています。

フットボール観戦記:アルゼンチンvsパラグアイ

アルゼンチンvsパラグアイグループリーグでも一度顔を合せているが、その際はパラグアイが2点差を追いついてのドロー。

 

この試合も序盤から、6:4でアルゼンチンがボールキープ。個々の高いクオリティを見せつける。ただ守備は前からプレスをかけるよりも、リトリートしながら後ろの潰し屋たちが取りきる。そのためパラグアイもある程度はボールを前に運ぶことができる。(とはいえアルゼンチンの前線は、それなりに守備も頑張っている)

アルゼンチンはメッシが警戒されていることもあり、基本的にパストーレがポゼッションの中心。それもきついときはマスチェラーノが捌く。しかし、マスチェラーノは足元が上手くなったよなあ。リバポ時代から人への守備は最強だったけど、バルサに移籍して数年で相当捌きの技術が身に付いた。ショートパスもロングパスも、その辺のボランチより精度高いもん。
パストーレのぐにゃぐにゃくるくるした動きは本当に好き。見ていて楽しいし、次のプレイが予測できない。

前半15分、メッシのキックにロホが合せて先制。メッシといいディマリアといい、鋭いボール蹴るよなあ。
パラグアイも互角の戦いを見せるも、怪我で1枚目の選手交代。これは痛い。
そして28分にアルゼンチンが追加点。メッシのパスからパストーレ!2列目からの動き出しが上手かったのと、ファーストタッチで上手く入れ替わったね。パラグアイは2点目ってのもあるし内容的にもこれ防ぎたい失点だったな。
さらに続けざまにキャプテンのサンタクルスが怪我で交代。前半で2枚使っちゃうのは、不運とはいえきついなあ。

前半30分辺りから8:2でアルゼンチンが押し込むが、再三のチャンスも決定機にはならず。
すると42分にパラグアイが、ビルドアップのミスを拾いバリオスのゴールで1点を返す。アルゼンチンはビルドアップのミスもあるが(そもそもヒョロいパストーレロングフィード出しても勝てるわけがないww)、それ以上に守備の約束事を守れなかった。気が抜けていたね。
そこから前半終了まではパラグアイが息を吹き返してチャンスを作る。やはり試合の流れは水ものだねえ。しかし決めきれずに2-1で前半終了。


後半開始直後も、パラグアイは前半終了時の勢いそのままに前半からプレスをかける。しかしアルゼンチンはこのプレスを個人のテクニックとパスで剥がし、一気に間延びした中盤を攻略。パストーレのスルーパスからディマリアが決めて再び2点差に。(パストーレに縦パスが入った時点で勝負あった。)
これが後半開始2分の出来事。これは「追いつけるぞ!追いつこう!」と思って試合に入ったであろうパラグアイにとってメンタル的にキツイ1点。
続けざまに53分もカウンター気味の攻撃から4点目。この、前プレを逆手に取ってカウンターで無力化する感じはバルセロナに通ずるものがある。パストーレ、メッシ、ディマリア、アグエロを数的同数で守るとか無理や・・・。

パラグアイは3点ビハインドのため、カミカゼアタックをせざるをえなくなる&気持ちも切れがちになる。そのために生まれた広いスペースを、メッシを中心としたアルゼンチン攻撃陣が蹂躙する。(何度も決定機を迎えるが、決めきれないのはご愛嬌)

パラグアイは攻めなきゃと焦る攻撃陣と、これ以上失点したくない守備陣の思惑が乖離して間延びしている。組織的なプレスができないため、アルゼンチンのポゼッションを寸断できない。

後半25分辺りから、アルゼンチンは流し気味に。大差の付いた試合に良くある、温度の低いゲームに。しかしアルゼンチンは控えにテベスイグアイン、バネガ、ラメラって豪華すぎるだろ・・・。Bチームでも優勝できそう。(守備陣はともかくとして)

結局アルゼンチンは終盤にもう2点追加して6-1の大勝。後半の頭で3-1になった時点で勝負あったね。やはり、強いチームとか選手は相手が「いけるぞ」と思った時ほど無慈悲に突き放す。
決勝はチリとアルゼンチン。個人的にはチリを応援しているし相当面白い試合になると思うけど、最後はアルゼンチンが個の力で勝りそう。とはいえアルゼンチンもチームの雰囲気とか良さそうだし、悪い意味での個人プレーは少ないんだけどね。

どうでもいいけどイグアインは顔といいお腹周りといいだらしない感じがするから、中年のおっさん役で俳優やれば結構売れると思う。